インターンシップの実習生とセミナーを行いました【投資編】

具体的には、以下のようなお話です。

「学生であるあなた自身は、今、投資を受けている。もしくは投資をしている立場なんですよ!」と。

(以下会話の内容を要約)

  • 筆者(講師):あなたが今通っている学校を選んだのは、何か将来の目標があるから、かな?
  • 学生さん:はい。
  • 筆者:では、今通っている学校の学費は、どなたが払っていますか?
  • 学生さん:お父さんとお母さんが払ってくれています。
  • 筆者:そうなのですね。では、お父さんとお母さんの目線に立って考えてみましょう。お父さんとお母さんがあなたの学費を払うということは、それにより『あなたに将来の目標を叶えてもらうことを期待している』と考えることはできないかな。つまり今、あなたはお父さんとお母さんから、『学費という投資を受けている立場』と言えるよね?あなたが立派な社会人として成長したあかつきには、もしかしたら老後のケアなどにも期待しているかもしれないし……。
  • 学生さん:なるほど……?
  • 筆者:少しピンと来ないかな?ではもう一つ例を挙げてみましょう。学校に通っているお友達で、『返済型の奨学金』をもらいながら通学している人がおそらくいると思う。彼ら彼女らは、自分の将来の目標を達成するために、将来返済が必要な奨学金を貰いながら学校に通っているよね。これはつまり『自分の将来に、自分で投資をしている』ということにならないかな?
  • 学生さん:確かに…。(だいぶ理解が進んだような、ハッとした表情)

こんなやり取りをしていきながら、以下の図を見てもらいました。

このブログでも以前紹介した、三つの丸の図です。この図を見てもらいながら、学生さんにお話をしました。

まずは、左の丸部分「社会が求めていること(Needs)」は何かを考え、そのうえで右の丸「自分ができること、できそうなこと(Can)」は何かを考えながら、その重なる面積を広げていくことが大事だということ。そしてさらに、上の丸「自分がやりたいこと(Will)」が重なったら、それは充実したやりがいのある仕事になり得る……といったような内容です。

このあたりになると、学生さんなりに理解も進み、セッションもだいぶ熱を帯びてきました。
とても良い時間になったなあ。と思いながら、最後にこんな問いかけをしてみました。 

  • 筆者:セミナーが始まる前部屋に入ってきたとき、だいぶ浮かない顔をしていたけれど……。その時の気持ちはどうだったの?

そう尋ねたところ、次のような返事が返ってきました。

  • 学生さん:また、志望動機がどうだとか、学校で何を学んでいるのか……面接のようなことを聞かれるのかなと思っていました。
  • 筆者:確かに、『また同じような話を聞かされるのかな、うんざりだなぁ……』、そんな表情だったね(笑)。

そう話す頃にはだいぶ笑顔になっていたので、こちらとしても一安心でした。