「祝!阪神タイガース“ARE”!~岡田監督的マネジメントと、仕事や就活への活かし方~」
前回ブログの最後に「年金」をテーマにしたブログをアップする旨を記載しましたが──。
すみませんが内容を変更してお届けいたします。
そうです。もはや“アレ”の話をせずにはいられません。
まさかのハイペースで勝利を重ね、念願の“ARE”(優勝)を決めた阪神タイガース!その今シーズンの戦いぶりを、仕事や就職活動に絡めて考えていこうと思います。
題して、
「祝!阪神タイガース“ARE”!
~岡田監督的マネジメントと、仕事や就活への活かし方~」
なお、年金のことについては次回のブログで書こうと思います。
9月7日(木)阪神甲子園球場にて、宿敵である読売ジャイアンツを相手に、阪神タイガースが通算10度目のセ・リーグ制覇を決めました。岡田監督が昨年の就任時から、ずっと言い続けてきた「ARE(優勝)」が18年ぶりに決まったのです。このブログでも何度かお伝えしてきましたが、40年来のタイガースファンとしては、この春のWBCでの侍ジャパンの世界一に匹敵する喜びでもあります。
さて、長年タイガースファンをやっていると、その悲しい習性(サガ)で、どんなに快進撃を続けていても「本当に大丈夫なのかな……どうせ今だけだろ!」といつも不安と自虐的になる自分がいました。
この「自虐性をもつ」ことが、阪神ファンの真骨頂でもあるのですが……。(この時点で、もう自虐(笑))
しかし今年のタイガースファンはそういった不安や自虐を感じることなく、長いペナントレースをみてきたように思います。恐らくこの気持ちは古いタイガースファン(特に昭和からのファン)にとって共通している思いなのではないでしょうか。そのような思いもあり、今シーズンのタイガースの戦いぶりをしっかり分析することは、私たちの仕事や、学生の皆さんの就職活動にも好影響を及ぼすと確信しましたので記事してみようと思いました。普段よりも力文になりますがお付き合いいただければ幸いです。
さて、今回の戦い方で筆者が着目した点は、以下の三つです。
- その1 フォアボールでの出塁率が高い
- その2 危機管理能力が高かった
- その3 我慢強い選手起用だった
では、一つずつ要点を考察してみましょう。
その1 フォアボールでの出塁率が高い
フォアボールというのは、野球のルールの中では珍しく「自分でコントロールしやすいルール」です。ヒットにしてもホームランにしても、相手の好プレーに阻まれることもありますし、いい当たりでも野手の正面をつけば、アウトになる可能性が高くなります。
またタイガースの本拠地甲子園球場は広い球場であり、浜風※が吹くなど自分ではどうにもコントロールできない要素が多いのです。
このフォアボールでの出塁には、もう一つのメリットがあります。それは相手ピッチャーの球数を増やすことができるという点です。当然ピッチャーは消耗するため球数が増えることを嫌いますし、先発ピッチャー以降の二番手は、一般的には球威が落ちるケースが多いため自軍にとっては戦いやすくなってきます。(タイガースにおいては、二番手ピッチャーの防御率が先発ピッチャー陣よりも低い(成績が良い)点が、強さの要因の一つといえます。)
※浜風とは、ライトスタンドからレフトスタンドに向かって吹く海風のことで、特に左のホームランバッターには不利な風になります。1985年優勝時の立役者ランディーバース選手や昭和の名選手掛布雅之選手は、その風を逆利用して、レフトスタンドへのホームランを打つ技術を会得したことで、三冠王やホームラン王に輝くことができました。