「集めて選ぶ採用」から「探して育てる採用」へ

12月も中旬となり少し慌ただしくなってきましたが、皆様はいかがお過ごしでしょうか。

もう2年近く続いているコロナ禍も、国内の感染状況はやや落ち着いてきました。
とはいえ欧州やお隣の韓国ではまた増え始めていますし、オミクロン株という変異株の出現などまだまだ予断は許さない状況ではあります。

そしてここにきて、もうひとつ日本経済にとって大きな懸念材料が出てきました。
「原油高と円安」です。

これまで日本経済は「円高よりも円安をよし」としていましたが、最近はそうとばかりとは言えなくなってきました。
なぜなら原油はもちろんのこと、その他の鉱物資源や我々の食料においても日本は殆ど輸入に依存しているからです。
これは企業、とりわけ製造業にとっては「コストが増し、一方では売値は変わらない」といったコストプッシュ型のインフレが発生し、結果的に日本全体がスタグフレーションに陥りかねない事態です。
コロナ禍で随分と痛んでしまった日本経済に、さらに追い打ちをかけるような状況になっています。

※スタグフレーションとは、景気停滞下で物価の持続的な上昇が併存すること。

さて、企業の皆さん、学生の皆さん。
これまでには考えられなかったようなことが、矢継ぎ早に私たちの生活に容赦なく襲ってきます。
そこで私たちはどう考え行動すればよいのか、これまでの内容も絡めてお話を進めていきましょう。
前回11月にアップしたブログの締めに以下のような内容を書きました。(前回ブログはこちら)

履修履歴面接は、社会・産業の構造変化の観点から「時代に合わせた経営戦略」を掲げる企業ほど、導入の価値があるといえるのではないでしょうか。スマートで有意義な採用活動につながると考えられます。
次回は「そうは言っても、うちの会社に“ロボティック学科”の学生が来てもなぁ…」と思われる採用ご担当者と、「自分の出身地にロボット系の会社はないしなぁ…」と思っているUターン志望の学生の皆さんに向けて記事を書きたいと思います。来月もぜひご覧ください。

「ロボティックの学科の…ロボット系の…」
今回はこれについてお話をしましょう。
まず学生の皆さんにお尋ねします。
前述のように「コストが上がってしまう」という課題に対しての何か今の時代にふさわしい解決策はないでしょうか。

しばらく様子見をし、状況が落ち着くのを待つ!

ひと昔前であればこの作戦もありだったでしょう。
しかし今これを実践したら、その企業の先行きは危ないといえます。
では、どうすればよいのか。
おそらく方法は二つ。

◆新規事業を立ち上げること
◆業務の効率化を図ること

まず、新規事業の立ち上げについて。
重要課題ではありますが、新規事業はすぐに結果が出ません。またトライアンドエラーを重ねていくしかなく、それが必ずしも成功するとも限りません。数年は続けていく必要があるでしょう。

一方、業務の効率化を図ることはどうでしょう。
業務の効率化は、その気になればすぐに始めることが可能です。

小規模でできることから始められ、場合によっては設備投資等をせずに無駄を省くことも可能です。

例えば生産効率を上げる手法の一つに「工程のオートメーション化」があります。
クレバーな思考をお持ちの学生の皆さんはもうお気づきでしょう。

そうです。
「仕事にロボティックの発想を取り入れること」です。
特に製造業が盛んな長野県では、そのような隠れた採用ニーズがたくさんあります。

もちろん「新規事業の立ち上げにチャレンジしたい!」という頼もしい考え方を持つ学生さんも大歓迎ですが、課題を自分のフィールドに落とし込み柔軟な発想ができる学生さんには、採用担当の方も大いに関心を持ってくれることでしょう。

確かに「ロボットそのもの」の仕事を目指す方には少しズレた話かもしれませんが、学んだことや得意分野を活かしたいという思いを持っている学生さんにとっては、この視野を持つことにより良き選択肢が増えるのではないでしょうか。
専門に学んだ学生の皆さんには「基礎中の基礎」のような簡単な発想でも、企業の方々には「思いもよらない大革新」ということだってあり得るのです。
培った知識・能力は意外なところで花開くかもしれません。

さて、続いては企業の採用ご担当者の皆さん。
これまでこのブログで述べてきたことは、皆さまも十分ご理解をされていることだと思いますが、まだまだご一緒に考察を重ねていただけたら幸いです。

これまでにも何度か述べましたが、日本の採用活動シーンには長らくマンネリ化が生じています。そのことにより新鮮な目線が少し乏しくなっているような気がしてなりません。

私たちSo-matchは、新しい採用の考え方として「集めて選ぶ採用」から「探して育てる採用」への転換を図りたいという思いで、この事業を進めています。

令和に入り、人材を無駄に消耗する時代は終わりが近いのではないでしょうか。まだまだ沢山の素晴らしい人材が、御社と出会うのを待っているかもしれません。

このブログをご覧になって、少しでもご関心を持っていただいたのであれば、ぜひご一報をいただけたら幸いです。
次回も、新鮮なネタを記事にしていきたいと思います。

厳しい情勢下ではありますが、共に知恵を出し合い乗り越えていきましょう。
今後ともよろしくお願いいたします。